Blog を作る

何度目かはわからないがまだ懲りずにテックブログを作った。 今年に入ってネット隠居やめつつあることや、技術以外の微妙なものの書き置き場所としては自分の置き場が欲しい背景がある...と、 新型コロナウイルス感染症になっている間にぐるぐる考えていて、ちょうどいま病み上がりの今机に座る練習がてら作ってみた。 まだ結構倦怠感があるのとおそらく後遺症ぽいがやたら疲れる。弊はリモートではないのでもう一日大事で休んだほうが良いかもしれない。

ここ数年はあまりアウトプットこそしていなかったが、技術私生活ともにまとめておきたい事柄はあるので、気を見てぼちぼち更新していきたい。

Raspberry PI PIO で NANDアクセスを高速化する

登壇する機会があったのでその際の資料。RP2040 に搭載されている Programmable IO を用いて、Parallel Command I/F である NAND IC へのアクセスを高速化検討した話。

rpi-pio-nand.pdf

資料は marp を使用して作成したので、以後は元になった資料の markdown 移植版

背景

最近 SSD 自作キット JISC-SSD で 時折放置してますが 遊んでいます。 途中まで C++で書いていましたが、気まぐれで Rust 再実装中...

RPi Pico: RP2040 Cortex-M0+ DualCore @133MHz NAND Flash: KIOXIA TC58NVG0S3HTA00 1Gbit SLC ECC なし

外観回路図抜粋RP2040 Block Diagram
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GPIO で NAND と直結
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U# assembly definition が定義されていない旨のエラー対処

公開用に Packages/ 側で U# のアプリケーションを作っているときに、以下でビルドエラーになったのでの備忘録。

'/Packages/XXX/XXX.cs' does not belong to a U# assembly, have you made a U# assembly definition for the assembly the script is a part of?

エラーメッセージの通りで書き残すほどでもない気はするが、U# Assembly Definition についてあまり情報がなかったので書き残す

記事を書いている途中に公式ドキュメントを見つけました。 https://udonsharp.docs.vrchat.com/migration/#does-not-belong-to-u-assembly

Assembly Definition (asmdef) について

asmdef は定義済アセンブリを明示するための設定ファイル。

Unity C#で記述した Script がコンパイルされる際、 asmdef で定義を明示しない場合は Assembly-CSharp* にまとめられる。 自分の書いた Script とその他無関係の Script が同一のアセンブリにビルドされるため、クラス名の衝突であったりコンパイルの時間増加等の問題につながるため、特別な理由がなければ定義しておくほうが無難。

参考: 特殊フォルダーとスクリプトのコンパイル順 - Unity Documentation 2022.3

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RustでUSB Mass Storage Class Bulk-Only Transportを実装する

掲題の通り Rust で USB Mass Storage Class (MSC) Bulk-Only Transport を実装した。 RAM 上の値を Disk Drive に見せかけたデバイスとして Windows から認識できるようになったので要所を書き残す。

実装には Rust を使用し、 Raspberry pi pico (rp2040) 上で動作確認を行っている。実装の Framework には embassy-rs を使用した。

USB 通信の構成・設定

Mass Storage Bulk Only 1.0 - usb.org に基づいて実装する。具体的に以下の通信を行う。

usb-config.png

Descriptor 構成

  • USB Device
    • Device Descriptor (MSC Bulk Only Transport)
    • Configuration Descriptor
      • Interface Descriptor0 (MSC Bulk Only Transport)
        • Endpoint Descriptor1: Bulk out
        • Endpoint Descriptor2: Bulk in

USB Mass Storage Class

USB(に限らない話だが)を用いた通信は Host/Device 双方の FW で共通のプロトコル定義に基づいた実装が必要だが、一般的に使われる機能については USB の仕様としてクラス定義されている。

例: キーボード・マウス等入力デバイス定義 Device Class Definition for Human Interface Devices(HID)

今日使われている OS で USB が使える環境にあれば、Host 側のドライバ実装は多くの場合用意されているので、独自のドライバ作成と署名・インストールの手順を省くことができる。 開発者は Device 側の FW を定義に基づいて実装するだけで良い。

このクラス定義のうち、外付け記憶装置を制御するための 1 つとして MSC がある。

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